AWS Cost Anomaly Detection でコストの影響度でランク付けされた根本原因を上位10個まで表示できるようになりました
あしざわです。
AWS Cost Anomaly Detectionは、機械学習モデルを利用して異常なAWS コストの発生を検出するサービスです。
異常なコスト増加の検出は、EC2などのAWSサービス単位でまとめて表示されます。
発生した異常の詳細を確認すると、AWSサービス・AWSアカウント・リージョン・使用タイプの組み合わせでグルーピングされたコストの影響度が大きい上位の潜在的な根本原因を表示できるのですが、これまでは上位2つまでしか表示できませんでした。
今回のアップデートで上位10個までの根本原因の表示が可能になりました。
細かい更新のように見えますが、マルチアカウント・マルチリージョンでAWSを運用しているケースでは最大2つしか表示できないという従来の仕様は制約が大きかったため、良い更新だと思います。
確認してみた
早速ですが、検証用AWSアカウントでアップデート内容を確認してみます。
AWSマネジメントコンソールにログインして、Billing and Cost Management のコスト異常検出まで画面遷移します。
更新箇所は赤枠の範囲、以下のあたりだと思われます。
- AWS サービスが「Top root cause(Service)」という表記になって1位の根本原因になっているAWS サービスが判断できるようになった
- View more からpotential root cause (潜在的な根本原因)の確認画面に遷移できるようになった
※直近でAWS マネジメントコンソールのUI 刷新があり、どこからどこまでが今回のアップデートなのか正確な判別は難しいですが。、、
View 1 potential root cause(s)
をクリックして、異常の詳細画面を確認してみましょう。
今回更新されたのはPotential root causes
の枠で、ここに複数の根本原因が表示できるようになっていると思われます。
Cost Explorer欄の根本原因の表示
をクリックすると、Cost Explorer の使用状況レポートに各種パラメーターが埋まっている状態で遷移します。いいですね。
続いて、上位10個までの根本原因分析ができるようになったことを確認してみます。
事前に以下のパラメータを設定したコストモニターを任意の名前で作成しておきます。
- モニタータイプ:
AWSのサービス
- フィルタリングされた属性:
すべてのサービス
複数のコスト異常検出を発生させるために、このようにAWSリソースを作成して1日ほど放置してみました。
- 後日記載
結果は追って更新追記します。お楽しみに。
まとめ
今回は、AWS Cost Anomaly Detectionの根本原因検出に関する細かいですが便利なアップデートについて紹介しました。
この記事が誰かの役に立てれば幸いです。
以上です。